相談支援専門員とは?知られていない役割と繋がり方

目次

はじめに

「相談支援専門員」という言葉を聞いたことはありますか?放課後等デイサービスを利用するときに「サービス等利用計画書を作る人」として知っている方は多いかもしれません。

でも実は、それだけではありません。担当がついて継続的に相談に乗ってくれる、保護者にとって心強い存在です。制度としては無料で利用できるにもかかわらず、その役割があまり知られていないのが現状です。

相談支援専門員ってそもそも何?

正式には「障害児相談支援」と呼ばれる制度で、障害のあるお子さんやその保護者が、必要な福祉サービスをスムーズに利用できるよう支援する専門職です。都道府県の研修を修了した資格者が担当します。担当者が決まると「サービス等利用計画書」を作成し、その後も定期的にモニタリング(状況確認)を行いながら継続的に関わってくれます。利用者の費用負担はありません。

実は知られていない3つの役割

①継続的な相談に乗ってくれる

計画書を作って終わりではありません。定期的に面談を行い、サービスの内容が合っているか、生活の変化に対応できているかを一緒に確認してくれます。「放デイを増やしたいけどどうすればいいか」「就学を前にサービスを見直したい」といった相談を気軽に持ちかけられる窓口として活用できます。

②保育園・学校・療育との連携もできる

必要に応じて担当の相談支援専門員が保育園や学校、療育センターと連絡を取り合い、情報を共有しながら支援を調整してくれる場合があります。「保育園での様子を療育側にも知ってほしい」といった場面で、保護者が一人で各機関と連絡を取り合う負担を減らせることがあります。

③使える制度の組み合わせを一緒に考えてくれる

児童発達支援・放課後等デイサービス・移動支援など、複数の制度をどう組み合わせるかを一緒に整理してくれます。「こんな制度もありますよ」と気づかせてくれることもあり、シミュレーターで見つけた制度を実際に使うための橋渡し役にもなってくれます。

セルフプランとの違いは?

サービス等利用計画書には2つの方法があります。

セルフプラン(自分で作成)

地域によっては、相談支援事業所が混み合っているため、セルフプランを選ぶケースもあります。面談などが不要なため手続きがスピーディーに進められますが、制度の知識がないと書くのが難しく、継続的なサポートは受けにくくなります。

相談支援専門員に作成してもらう

担当者がついて継続的にサポートを受けられます。制度の変化や生活の変化にも一緒に対応してもらえます。その分、面談などの時間が必要になります。


どちらが正解ということはなく、状況に合わせて選ぶことができます。

どうやって繋がるの?

地域によっては相談支援専門員の人数が不足しており、すぐに担当が見つからないこともあります。
また、一般向けの情報発信をあまり行っていない事業所も多く、保護者が自分で探して連絡するケースも少なくありません。
繋がり方にはいくつかのルートがあります。

ルート①:行政窓口で事業所一覧をもらう

市区町村の障害福祉課や基幹相談支援センターで管内の相談支援事業所一覧を入手できます。そこから自分で複数の事業所に連絡して面談するのが最もオーソドックスな方法です。

ルート②:基幹相談支援センターから紹介を受ける

直接紹介してもらえる場合もあります。ただし必ずしも紹介してもらえるとは限りません。

ルート③:放課後等デイサービス・療育センターから紹介を受ける

すでに利用している放デイや療育センターのスタッフに「相談支援事業所を探している」と伝えると紹介してもらえるケースが多いようです。すでに関わりのある支援者からの紹介なので、お子さんの状況を理解した上で繋いでもらえるという安心感があります。

担当者・事業所選びのポイント

繋がることができたら、次は「自分たちに合う事業所かどうか」を確認することが大切です。
相談支援事業所は事業所によって得意な分野が異なります。子どもが得意な事業所、成人の就労支援が得意な事業所、医療的ケア児に詳しい事業所など様々です。
業界の性質上ネットで十分な事前情報が得られないことも多く、実際に電話して話を聞いてみるか、面談してみないとわからないことも多いのが現実です。
もし「なんとなく合わない」と感じたら、担当者や事業所を変えることも可能です。変更を申し出ることへの遠慮は不要です。お子さんとご家族に合った担当者を見つけることが何より大切です。

まずは一歩踏み出してみよう

福祉制度は「知らないと使えない」ものが本当にたくさんあります。相談支援専門員は、その情報を一緒に整理してくれる“伴走者”のような存在です。「制度のことをよくわからないまま申し込むのは不安」という方こそ、相談支援専門員に頼ってみてください。わからないまま話してみることから始めて大丈夫です。

まず以下のどこかに「相談支援事業所を探している」と伝えてみてください。

  • 市区町村の障害福祉課
  • 基幹相談支援センター
  • 現在利用中の児童発達支援・放課後等デイサービス
  • 療育センターのスタッフ

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