はじめに
学校生活が始まると、放課後の過ごし方や長期休暇をどうするかも考えることになります。
「放課後等デイサービスってどんなところ?」
「学校が終わったあと、どう過ごすの?」
「たくさんあるけれど、何を見て選べばいい?」
と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
放課後等デイサービス(放デイ)は、障害のある子どもが、放課後や夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスです。
この記事では、放課後等デイサービスでどんなことをして過ごすのか、利用するときに確認しておきたいポイントを紹介します。
放課後等デイサービスでは何をするの?
放課後等デイサービスでは、学校が終わったあとや長期休暇に、子どもの状態や発達に合わせた支援を受けながら過ごします。
例えば、
- お友達と遊んだり、一緒に活動したりする
- 工作や運動、音楽などの活動をする
- 宿題や学習に取り組む
- 食事・着替え・排泄など、生活に必要なことを練習する
- コミュニケーションや人との関わりを練習する
- 将来の自立に向けて、買い物や外出などを経験する
などがあります。
ただし、何をして過ごすかは事業所によってかなり違います。
集団活動を中心にしているところ、個別での支援を行うところ、外出や体験活動が多いところ、PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)などの専門職がいるところなど、さまざまです。
また、食事や排泄、移動など日常生活に介助が必要な子や、医療的ケアが必要な子に対応している事業所もあります。
そのため、子どもに必要な支援に対応できるか、家庭の生活に合わせて無理なく通えるかの両方を見ながら選ぶことが大切です。
利用にかかる費用は?
放課後等デイサービスの利用者負担は、原則としてサービス費の1割です。
ただし、世帯の所得に応じて月額の負担上限が決められています。
おやつ代や外出費などの実費は、別にかかる場合があります。

放課後等デイサービスを選ぶ6つのポイント
① 子どもに必要な支援に対応できるか
放デイは、事業所によって活動内容や得意とする支援が違います。
お友達と一緒に遊んだり活動したりすることを大切にしているところ、個別の療育を行うところ、運動や音楽、外出などに力を入れているところなど、特色はさまざまです。
また、日常生活の練習や将来の自立に向けた活動、PT・OT・STなどの専門職による支援を行っているところもあります。
ホームページに書かれているプログラムを見るだけでなく、
「うちの子には○○の支援が必要ですが、どのように対応していますか?」
と具体的に聞いてみましょう。
② 利用時間を確認する
放デイを利用できる時間は事業所によって異なります。
特に確認しておきたいのが、
- 学校が終わってから何時まで利用できるか
- 学校の下校時刻が早い日・遅い日に対応できるか
- 延長利用ができるか
- 土曜日や祝日に利用できるか
です。
「開所時間」だけでは、実際に自分の子どもが何時から何時まで利用できるのか分からないこともあります。
学校から事業所への移動時間も含めて確認しておきましょう。

③ 送迎はどこまで対応している?
送迎がある事業所でも、対応できる範囲は異なります。
- 学校まで迎えに来てもらえるか
- 自宅まで送ってもらえるか
- 対応している学校・地域
- 曜日や時間による制限
- 車いすのまま乗れる送迎車があるか
などを確認します。
特に学校への迎えは、子どもが通う学校まで送迎可能かを具体的に確認しておきましょう。
④ 長期休暇はどうなる?
夏休み・冬休み・春休みは、学校がある日とは利用時間が大きく変わります。
見学するときは、
- 長期休暇は何時から利用できるか
- 朝の送迎はあるか
- 昼食は持参か、注文できるか
- 普段と同じ曜日・日数で利用できるか
などを確認しておきましょう。
特に、学校がある日は学校から送迎してもらえても、長期休暇は自宅からの送迎に対応していないなど、通常とは条件が変わる場合があります。

⑤ 追加で利用したい日は相談できる?
放デイは決まった曜日を中心に利用することが多いですが、学校行事や家庭の予定などでいつもとは違う日に利用したいこともあります。
そのような場合に、
「空きがある日は、いつもの曜日以外でも利用できますか?」
と聞いておくとよいでしょう。
ただし、通所受給者証には利用できる日数(支給量)が決められています。
空きがあれば何日でも追加できるわけではないため、支給量についても確認しておきましょう。

⑥ 必要な介助・医療的ケアに対応できる?
食事や排泄、移動などに介助が必要な子や、医療的ケアが必要な子の場合は、必要な支援に対応できる設備や職員体制があるかを確認します。
介助については、例えば、
- 食事の介助
- 排泄やおむつ交換
- 車いすや歩行器での移動
- 移乗の介助
- 横になって休める場所
- 車いすで利用できるトイレ
- 看護師の配置
- 必要な医療的ケアへの対応
などです。
医療的ケアが必要な場合は、
- 看護師がいるか
- 看護師がいる曜日・時間
- 子どもに必要な医療的ケアに対応できるか
- 体調が悪くなったときの対応
- 主治医や医療機関との連携
なども確認します。
「バリアフリー」「医療的ケア対応」と書かれていても、子どもに必要な介助や医療的ケアまで全て対応できるとは限りません。
事業所によっては、介助やケアが対応可能でも、看護師が勤務している曜日にしか利用できないこともあります。
「医療的ケアに対応していますか?」だけではなく、普段どのような介助やケアが必要なのかを具体的に伝えて確認することが大切です。
放課後等デイサービスはどうやって探す?
自治体の事業所一覧を確認したり、相談支援専門員などに相談したりして、通える範囲の放デイを探します。
特に、医療的ケアや身体介助、車いす対応など必要な条件がある場合は、最初に伝えておくと候補を絞りやすくなります。

利用したい曜日に空きがあるか、事業所へ問い合わせます。
同じ事業所でも曜日によって空き状況が違うことがあります。
送迎が必要な場合は、空きがあるかだけでなく、学校や自宅まで送迎できるかも一緒に確認しましょう。
候補が見つかったら、実際に見学してみましょう。
ここまで紹介した6つのポイントに加えて、
- 利用している子どもの年齢層
- 1日に利用する子どもの人数
- 職員の人数や配置
- どのように一日を過ごしているか
- 実際に利用する時間帯の様子
なども確認します。
特に、小学生中心なのか、中高生も多いのかによって、事業所の雰囲気や活動内容が違うことがあります。
ホームページだけでは分からないことも多いため、子どもと一緒に見学できる場合は、実際の様子や子どもの反応も見てみましょう。
また、放デイは複数の事業所を組み合わせて利用することもできます。
必ずしも一つの事業所だけですべての希望を満たす必要はありません。
子どもに必要な支援を受けられるか、実際の生活の中で無理なく通えるかの両方を見ながら探してみましょう。




📋 この記事の情報について
この記事は厚生労働省・こども家庭庁・各自治体などの一次情報をもとに作成しています。
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