児童発達支援(児発)とは?保育園と併用できる?選び方も解説

目次

はじめに

「児童発達支援(児発)」という言葉を聞いたことはありますか?「通うことになったけど、実際どんなところなんだろう?」「保育園と両立できるの?」という疑問を持つ保護者の方はとても多いです。

今回は児童発達支援の基本から、見学時に確認したいポイントまでわかりやすく解説します。

児童発達支援(児発)とはどんなところ?

一言でいうと、小学校に入学する前の障害や発達に特性のある子どもたちが通う専門の療育施設です。専門のスタッフ(保育士や児童指導員など)が、子どもたちが将来スムーズに集団生活に馴染めるよう、一人ひとりに合わせたサポートを行います。「毎日通わなければいけないの?」と思われがちですが、週1回から利用しているご家庭もたくさんあります。

障害名がついているお子さんだけでなく、市区町村から受給者証が交付されれば、「言葉が少し遅い気がする」「集団行動が苦手かも」という発達の凸凹が気になる段階のお子さんでも通うことができます。

放課後等デイサービスとの違いは?

一番大きな違いは対象となる年齢です。

サービス名対象年齢主な目的
児童発達支援0歳〜小学校入学前集団生活への準備・基礎的なスキルの習得
放課後等デイサービス小学生〜高校生放課後の居場所・自立に向けた訓練

児童発達支援は放デイにバトンタッチする前の、幼児期の土台づくりをサポートする場所といえます。

保育園・幼稚園と併用できるの?

併用しているお子さんはとても多いです。「平日は保育園に通い、週に1〜2回だけ早退して児発に通う」「土曜日だけ児発に通う」というスタイルをとっているご家庭がたくさんあります。保育園でお友達とたっぷり過ごし、児発で専門的なケアを受けるという両立ができるので、どちらか一方に絞る必要はありません。

利用にかかる費用は?

利用料はサービス費の1割負担です。ただし所得に応じた月額上限が設けられており、国が定める利用者負担については、それ以上の負担は基本的に生じません。

3〜5歳のお子さんは無償化の対象で、原則として利用料はかかりません(食費・教材費などの実費は別途かかります)。自治体によっては3歳未満も助成があります。

費用についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

利用するときに確認したい6つのポイント

① 開所時間はライフスタイルに合っているか

事業所によって預かってくれる時間がバラバラです。「午前中の2時間だけ」という習い事スタイルの事業所もあれば、「10時〜14時」とお昼をはさんで預かってくれる事業所もあります。認可保育園のように朝から夕方まで預かってくれる事業所は少ないのが現状です。「何時から何時まで預かってくれるか」を必ず事前に確認しましょう。

② 小学生との人数バランスを確認する

児童発達支援と放課後等デイサービスの両方を受け入れている施設(多機能型)がとても多いです。平日の夕方は学校を終えた小学生が一斉にやってくるため、小さなお子さんが圧倒されてしまうこともあります。時間帯を分けている施設も多いので、預かり時間と併せて「うちの子が通う時間帯に未就学児と小学生はそれぞれ何人くらいいますか?」と聞いてみましょう。

③ 療育スタイルがお子さんに合っているか

事業所によって支援の形が異なります。先生と1対1で行う個別療育、小さなグループで行う集団療育、理学療法士や言語聴覚士による専門療育などがあります。お子さんの特性に合ったスタイルを選びましょう。

④ 医療的ケア・バリアフリーへの対応

医療的ケアが必要なお子さんや移動にサポートが必要なお子さんの場合は以下を確認してください。看護師が常駐しているか、段差がないか、おむつ替えのスペースが十分に確保されているかを確認します。

⑤ 母子通園か単独通園(お預かり)か

親子で一緒に通う母子通園と、お子さんだけをお預かりする単独通園があります。「少しの間だけでも子どもと離れて自分の身体を休めたい」という場合は、単独通園ができる施設を探すのがおすすめです。

⑥ 送迎の範囲と対応を確認する

自宅や保育園まで送迎してもらえるか、対応できるエリア・曜日・時間帯はどこまでかを確認しておきましょう。車いすのお子さんの場合は、リフト付き送迎車があるかも確認が必要です。

日々の送り迎えは保護者の負担に直結します。「通える距離にある」だけでなく、「送迎がどこまで対応してもらえるか」を見学時に必ず聞いておきましょう。

探し方のステップ

STEP
市区町村の障害福祉課・保健センター・療育センターに「児童発達支援を考えている」と相談する

STEP
相談支援専門員を紹介してもらい、お子さんに合いそうな施設を一緒に絞り込んでもらう

STEP
見学・体験利用をする

良さそうな場所を見つけたら必ずお子さんと一緒に見学に行きましょう。見学時には以下も合わせて確認してみてください。

  • スタッフの人数と子どもへの接し方・施設全体の雰囲気
  • 利用している子どもの年齢層(小学生中心か・高校生まで幅広いか)
  • 年間の行事・イベントの内容と頻度
  • 長期休暇中の特別プログラムの有無

数字や条件だけでは測れない「ここなら安心して預けられる」という感覚も大切な判断材料です。

相談から利用開始まで1〜2か月以上かかることもあるため、気になった段階で早めに相談しておくと安心です。

まとめ

「まだ小さいのに福祉の施設に通わせるなんて…」とためらう必要はまったくありません。小さいうちから専門的なサポートを受けることで、子ども自身が「できた!」という自信をたくさん持つことができます。そして何より、一人で悩んでいた保護者が「一緒に育ててくれる味方」を得て、心がラクになるための場所でもあります。

まずは地域の相談窓口に気軽に相談してみてください。

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