障害福祉サービスの費用はいくら?月額上限の仕組みと合算のルールをわかりやすく解説

🩺

執筆者:制度ガイド運営者

医師として・保護者として実際に制度を利用した経験をもとに情報を整理しています

プロフィール →
目次

はじめに

「障害福祉サービスって、使ったら使った分だけお金がかかるの?」
「いくつかのサービスを掛け持ちしたら、お財布がもたないかも…」

障害の診断を受けたばかりのとき、これからの費用のことは大きな不安ですよね。

結論からお伝えすると、国の制度によって「ひと月に支払う上限額」があらかじめ決まっています。
どれだけサービスを使っても、基本的にはその上限を超えて請求されることはありません。

月いくら?上限額の仕組み

障害福祉サービスの利用料は基本的に1割負担です。
ただし、それだと使えば使うほど負担が増えてしまうため、保護者の世帯所得に応じてひと月あたりの上限額が設定されています。

世帯の区分年収の目安ひと月の上限額
非課税世帯生活保護・住民税非課税の世帯0円
一般1年収約890万円以下の世帯4,600円
一般2上記以上の所得がある世帯37,200円

基本的にはサービスを多く使っても「利用者負担額」は上限以上にならない仕組みです。

知っておきたいポイント

  • 18歳未満のお子さんの場合は、保護者の収入で上限額が決まります(18歳以上になると本人と配偶者の収入で判定されます)
  • 共働きの場合は夫婦の所得を合算して判定されるため、上限額が変わることがあります。
  • 3歳〜5歳のお子さんは無償化の対象で、児童発達支援などの利用料が原則0円になります(※おやつ代などの実費は別途必要です)。

複数のサービスを使ったらどうなる?

「児童発達支援とヘルパーを併用したら、4,600円×2で9,200円になるの?」と思われるかもしれませんが、最終的な利用者負担が、単純にサービスごとの上限額を足した金額になるとは限りません。

同じ制度内で複数の事業所を使う場合

例えば、複数の児童発達支援や放課後等デイサービスを利用する場合は、「上限管理」によって世帯の月額上限を超えないよう調整されます。

上限管理を行う事業所を決めて必要な手続きをすると、その後は事業所間で利用者負担額を調整します。

放デイ+短期入所など、異なる制度を併用する場合

放課後等デイサービスなどの障害児通所支援と、短期入所(ショートステイ)などの障害福祉サービスを併用する場合は、少し仕組みが異なります。

それぞれの制度で利用者負担が発生するため、いったん支払う金額が、世帯の月額上限を超えることがあります。

ただし、対象となる利用者負担を世帯単位で合算し、基準額を超えた分について、後から支給される「高額障害福祉サービス等給付費等」という仕組みがあります。

そのため、サービスごとの月額上限を単純に足した金額が、そのまま最終的な自己負担になるわけではありません。

なお、この仕組みでは、まず利用者負担を支払った後、基準額を超えた分が後から支給される「償還払い」となる場合があります。

利用には原則として申請が必要です。
詳しくは、お住まいの自治体の障害福祉・障害児支援の窓口に確認してください。

→ 厚生労働省「障害者の利用者負担」

「上限額」と「使える日数」は別の話

ここは初めて制度を使うときに多くの方が混乱するポイントです。

上限額(お金のルール)
保護者の所得によって決まる「1ヶ月に支払う金額の上限」です。
月額上限は、基本的に世帯所得によって決まります。

支給量(日数のルール)
ひと月に「何日間」そのサービスを使えるかという「量」のルールです。
所得は関係なく、お子さんの状態やご家族の状況を総合的にみて、役所や相談支援専門員と話し合って決まります。

例えば「ひと月14日間使えます」と決まった場合、14日間フルで使っても支払いは上限額までです。
ただし、決定された日数を超えて使うと、超えた分は全額自己負担になるので注意が必要です。(※自治体によっては自費利用の扱いが異なるため、事前確認が必要です。)

「学校が長期休みで日数が足りない」
「体調を崩してもっとサービスを使いたい」
という場合は、変更申請で日数を増やすことができます。
遠慮せず相談支援専門員や窓口に相談してみてください。

上限額に含まれない実費

上限額が適用されるのは「国が定めるサービス利用料の1割部分」だけです。
以下のような実費は別途かかります。

  • おやつ代・給食費(1回100円〜数百円程度)
  • 創作活動の材料費・イベント代
  • その他事業所が定める費用(移動支援時の交通費など)

実費の金額は事業所によって異なります。
見学のときに「基本料以外に毎月どのくらいかかりますか?」と確認しておくと安心です。

まずは相談を

「うちの上限額は?」
「日数はどう決まるの?」
という疑問は、一人でネット検索して調べるより、相談支援専門員や役所の窓口に聞くのが一番早いです。

「サービスを使いたいので、費用と日数の仕組みを教えてください」

とひと言伝えるだけで、必要な手続きをまとめて案内してもらえます。

📋 この記事の情報について

この記事は厚生労働省・こども家庭庁・各自治体などの一次情報をもとに作成しています。

制度の内容は変更される場合があります。最新情報・詳細はお住まいの自治体窓口等でご確認ください。

あなたが使える制度を調べてみませんか

年齢と手帳の種類を選ぶだけで使える可能性のある制度・手当・サービスの一覧を確認できます。
手帳がなくても使える制度も表示されます。
登録不要・無料です。

使える制度を一覧で調べる →
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次